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食べることは美の養分になる「キャビンアテンダントの美養学」

CAとしての自分史は航空業界の歴史と重なる

CAとしての自分史は航空業界の歴史と重なる②

CAとしての自分史は航空業界の歴史と重なる③

関西空港開港

関西国際空港、通称KIXは1994年9月4日に開港しました。
ANAの成田からの国際線は軌道に乗っていました。

伊丹所属のCAからも時々成田に転勤して国際線に乗務するチャンスはありましたが、関西空港の話が出始めたので「実家から通って国際線に乗りたい!」と思うようになりました。

1993年に伊丹と羽田から関空要員として、成田からの国際線を学ぶチームが結成されて私もその一員になりました。

国際線のサービスを学ぶにも、時は湾岸戦争でお客様は激減し、時にはCAの方が多いこともありました。
約1年ほど成田で国際線を習熟した私たちのチームと伊丹、羽田、成田からの100人程度で開港前日の9月3日には基地の開港式が執り行われました。
何もかも新しい基地や事務所に目を輝かせながらの日々でした。
路線は最初は近距離の中国やソウルしかありませんでしたが、これまでの国際線の中で一番飛行時間が短いサービスでしたので、みんなで毎日工夫を重ねていきました。

土地が違えば済む人の文化や風習が違うように、同じANACAと言っても、羽田と伊丹と成田という文化の違うCAが集まったことで、当初はそれぞれのやり方が違うことに戸惑いを隠せませんでした。

羽田は国内線の基地ですが人数が多いので、いろんなことがきちんとマニュアルに従って行われている一方、伊丹は組織人数が少なく何かとツーカーで済ませられる。

また、成田はというと国際線ですから少し外国の航空会社のような自由な感じという3つの異なる文化が集まったのですから一つにまとめようと思ってもなかなかまとまりません。

フライトの小さなやり方がちょっとずつ違うのです。
やり方と言っても小さなことかもしれませんが、当人たちにはずっと当然と思ってやってきたことに周りから疑問が投げかけられるのですからフラストレーションが溜まります。
例えば帽子を(帽子は2005年新制服で取りやめました)脱ぐタイミングや名札をつける位置やアナウンスのタイミングなどです。
最初はお互いを様子見でしたが、だんだんときちんと話し合うようになり「お客様が良ければそれでいい」という結論に達しました。

話し合いは結構バチバチ火花が飛ぶようなこともありましたが、納得するまでとことん話し合って逆にお互いの距離が縮まり、どこの組織にも負けない強い絆が築かれていきました。

そして新規路線が次々と出るようになり、いつの間にか、小さなことにこだわるよりも、新しいことにチャレンジすることの方が楽しいとみんなが気付いて行ったのです。

 

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