第10回マクロビオテック医学シンポジウム

第10回マクロビオテック医学シンポジウム`腸内フローラが変わればカラダとココロも変わる’

を聴講してきました。

学んだことを私なりにまとめてみました。

CI協会勝又会長「身土不二と腸内フローラ」

まずはCI協会勝又会長「身土不二と腸内フローラ」。

テーマの身土不二とは「人間は環境と一体となって生きている」ということです。

会長のおっしゃったことは「土地は人間は自然の一部で自然に生かされている、ということを忘れてはいけない。

科学は自然をコントロールしようとし、その結果、人間に備わっている自然治癒力などの生命力を退化させている。

効果効能を追い求めて、食品を細かい栄養素の部分に分けて分析しがちであるが、食品全体を食べてどうなるかというのは人間の感性で感じることしかできない。」

深いお言葉です。

確かに今、何か体に不調があれば、その症状だけを見て、症状を取り除くことにばかり走っていますね。

すなわち対処療法です。

人間には自然治癒力というものがあるので、自分の体が治ろうとすることをもっと信頼してもいいのかもしれません。

食事をする、ということは「栄養を摂る」ということ以外に「美味しい」「いい匂い」とか感性で食べることを大事にしたいものです。

腸内フローラが変わればカラダもココロも変わる

京都府立医科大学消化器内科准教授 内藤裕二先生。

『消化管(お腹)は泣いています』という本を書かれています。

腸内フローラをうまく利用しながら、健康の増進、病気の予防に役立てる研究が進んでいます。

腸内フローラを決めるのはライフスタイルで食事では食物繊維・発酵食品・乳酸菌・ポリフェノールを摂ること。

また運動が腸内フローラの中の有用菌を多くします。

一方で高脂肪食・ストレス・環境因子・化学物質・抗生物質は有害菌を増やします。

腸内フローラを変えるのは遺伝子よりも食事です。

食べる食物繊維の量で腸内細菌が変動し、全体的には何ヶ月にわたって比較的安定する状態になります。

腸内フローラに最も影響するのは、前日に食べた食物繊維の量です。

加工食品や工業生産食(工業的な作り方で作られた食べ物)を食べてしまうと腸内フローラを改善するのは容易ではありません。

日本人の腸内フローラは独特で発酵菌を多く発生させています。

ただ最近は腸内の事情も少し変わってきているので、大事なことは、日本人が伝統的にやっていたことをやることが大切です。

現代人の食事では、食物繊維の量がどんどん減ってきているので意識してたくさん摂取することが重要です。

「味噌、酒、醤油などの伝統的な発酵食品」と「腸内環境を良くする働き」の関係を今後メーカーと協力してさらに調べていきたいとのことでした。

細菌の世界と私たち

続きまして公益社団法人生命科学振興会理事長渡邊昌先生。

 

たんぱく質をどれだけ食べるか?という考え方は古くなってきている。

どれだけではなく、「どういう」たんぱく質を食べるかが大事。

動物性と植物性で比較すると植物性の方が良い結果が出た。

(すみません、ざっくりな説明)

お米を中心に食べる米食圏と、お米を中心に食べない非米食圏では心筋梗塞死亡率で見ると非米食圏で心筋梗塞死亡率が特に男性で上がります。

腸内細菌は脳の発達にも関係し、腸内細菌叢はストレスや心配、鬱、認知機能などに関係しています。

そして腸内細菌が整ったら、目指すは美しい黄金色の便。

意識して食べるものは「まごはやさしい」。

ま、豆

ご、ゴマ

わ、わかめ

や、野菜

さ、魚

し、しいたけ

い、芋

が大切です。

これはどこでも言われていますね。

これを意識することで、伝統的な日本の食事を摂ることができますね。

感想

何と言っても日本の伝統食は長きに渡って日本人が積み上げてきたもの。

本当に大切にしたいと思いました。

また、「運動」がどの切り口でも出てきます。

食事など体に入れるものも大切ですが、汗などで出すことも同じくらい大事ってことですね。